旅行中ミニSS

番外編

「コンラッド!見てみてっ!すっげーキレイ!」

ホテルの部屋のベランダからユーリがコンラッドを呼んだ。

「何ですか?」
「夕日!ほら、海に沈んでく」
「あぁ・・本当に綺麗ですね。でも、ユーリの方が綺麗ですよ?」
「な、に・・馬鹿なこと行ってるんだよ。あ!写真とるっ」

ベタな口説き台詞を本気で口にするコンラッドに、ユーリは赤くなって
照れ隠しに憎まれ口を利きながら、カメラを取りに一度部屋に引っ込んだ。
コンラッドはそんなユーリをクスクスと笑いながら見ていた。

戻ってきたユーリがカメラで夕日を撮って。
それでも、そのまま二人で夕日を眺めていた。

「・・・コンラッド・・」
「何ですか?」
「・・・この景色を、一緒に見てる相手がコンラッドで嬉しい・・」

にっこりと、照れ笑いを浮かべて、後ろに立つコンラッドを見る。

「ユーリ・・」
「へへ・・。また、一緒に見たいな。こんなキレイな夕日・・コンラッドと、二人で」
「もちろん。いつでも見れますよ、一緒に」

コンラッドが、ユーリを優しく抱きしめる。

「うん」

ユーリもコンラッドの胸に凭れ掛かった。
ぎゅっと回されたコンラッドの腕を抱きしめる。
ニッコリ笑い合って、自然と顔が近づいていく。
何度かキスをして。

二人で夕日が海に沈んでいくのを見ていた。




これも台詞のみだったのもに肉付けをしてUP。 最終日に書いたものですね。夕日がホントに綺麗だったんですよ。