蛮ちゃん大好きvvv@



蛮ちゃんが、またパチンコで負けてきました。
だから、あれほど止めてっていったのにっ!!!
でも、そうやって文句を言う俺に、蛮ちゃんは・・・。

「あ?なんか文句あっか?」

こういったんだ!!あんまりだと思わない!?
俺はその間一人ぼっちで寂しいし!!お金はなくなっちゃうからご飯食べられないしっ!!!
俺にはいっこもいいことないのに・・・・・・。

「イエ、あ…ありません。」

だってさ、また殴られたくないし・・・・。
俺はウルウルしてきた目で蛮ちゃんを見上げた。
だって、俺が寂しかったって、わかって欲しいんだもん・・・・。

「あ゛ー、たくっ。俺が悪かったよ!」

ぶっきらぼうにそういってくる。
ホントにそう思ってる??ただのこの場しのぎじゃないの???
でも、それでも蛮ちゃんが折れてくれるコトなんて珍しいし。
頭撫でてくれたし。
・・・へへ・・vv

「…うん。蛮ちゃん大好きっvv」

そういって、蛮ちゃんに飛びついた。

「わーった、わーった。」

そういって、頭を撫でてくれるんだけど。視線そらしてる。どうして俺を見てくれないの??
気づいてないって思ってる??
いいよ、フリしてあげる。嬉しい事は事実だし・・・vv

「えへへっ。…蛮ちゃんvvv」
「はぁ、ったく。のん気なヤツ」
「えへへ〜vだってぇvv蛮ちゃんが一緒だもんvv」
「あー、そーかよ」
「うんv俺はね、蛮ちゃんと一緒にいるときが一番幸せなんだよvv」

蛮ちゃんがこっちを見てくれた。
顔が自然に笑っちゃうvv驚いた?でも、ホントにスゴイ幸せなんだよ。

「……そりゃ、ドーモ」

そっけなく言うけど、わかってる。照れ隠しだよね。

「うんv…ねぇ、蛮ちゃんは?俺といていて幸せ??」
「あぁ…。そーだな…」
「蛮ちゃん?…もしかして…イヤだった??こんなこと聞かれたの…」

そんなことないって、分かってるけど。ちょっとくらい、困ってみてよ。
コレくらいの意地悪はいいよね??

「ばっ!そんなんじゃねぇ!!」
「じゃあ…幸せ??俺のこと好き??」
「あぁ…・・・」
「ホント?ねぇ、ホントに?!俺といて幸せ??」
「だから、そー言ってんだろ……」
「ホントっvv蛮ちゃん。俺、マジ幸せだよぉーvv」

言わせたのは俺だけどさ。へへ、スッゴイ嬉しいやvv
蛮ちゃんに思いっきり抱きついた。
俺、今日ちょっと変・・かも・・・。いつもより、甘えちゃってるかな・・・?

「わーったって…。ったく…。」

そんなこと言いながらもちゃんと抱き締めてくれてるし。
蛮ちゃんか、なんか優しいから・・・。俺、いつもより甘えちゃうんだよ・・・?

「…蛮ちゃん、好きv大好きっvv」
「あぁ…」
「うんっv…蛮ちゃん……。」

ぎゅっと抱きついて蛮ちゃんの胸に顔を埋めた。

「銀次…」

抱きしめ返してくれる蛮ちゃんがとってもあったかい。
大好きがいっぱい溢れてくる感じ。
・・・ホントに、俺・・どうしちゃったんだろ・・・?

「…蛮ちゃん……」
「……どうした?」
「…なんか、めちゃくちゃ幸せ…で…アレ……?」

わーっ、俺泣いちゃってるしっ!?なんで〜???
どしよぅ。ワケわかんないことで泣いて・・、また蛮ちゃん怒らしちゃったら・・・・。

「お、おい!?…っとに、お前は…。」

泣くな!と、怒鳴られるかなって思って伸ばされた腕は俺の涙を拭ってくれた。

「…っゴ、ゴメン…っネ、蛮…ちゃん…っで、でも…」

凄く嬉しいはずなのに、涙は止まることはなくて・・・。

「ほら、俺はここにいるだろーがよ。泣くなっての。銀次…」

ちがうよ、蛮ちゃん・・・。ちゃんと、分かってるよ。
んーん・・・、違うくないのかな・・・?
でも、俺だって、何で泣いてんのかわかんないしっ・・!

「うっ…うん…で…っも……」

蛮ちゃんが慰めてくれてるのに、涙は全然止まる気配を見せない。

「っとに、どーしちまったんだ?今日は…?らしくねーじゃねぇか。……ソソるけどな」

俺だって、どうしちゃったのか聞きたいよぅ!・・・って、へ・・?
・・・・・終わりの方は、聞かなかったことにしとこう。

「だ…って……」
「だって、なんだよ?聞いてやるから言ってみ?」
「……あん…っ…まりっ…にも…し…っ…しあわ…せ…っく…すぎて……。」

・・・・・ぁ、そっか・・。そうだよ、幸せが今、いっぱいすぎるんだよ・・・。

「幸せなんだろ?だったらいーじゃねーか。  なんで泣く?」

頭を、優しく撫でてくれる。んーん・・。そうじゃないんだ・・・。

「ゆ…め…っなんじゃ…ないか…って…」

そーなんだ・・・。俺、こんなに幸せでいいのかなって。
いつか、なくなっちゃうんじゃないかって・・・・。

「ばーか!んなわけ、ねーだろ?ナニ、不安がってんだよ?この感触が夢なわけ、ねーだろ?」

そういって指で涙を拭ってくれた。

「……うん…で、でも…ば…っ…蛮ちゃ……」

俺がまだ言おうとすると、蛮ちゃんは俺の涙で濡れたその指をそっと俺の唇にあてた。
涙の味がして、ちょっとしょっぱかった。