今日、女子がある雑誌を読んでいた。 同じクラスの自称赤魔術師に言わせると 『あんなもの、この時代にナンセンスよね。』だとさ。 おまえだって、ナンセンスじゃないのかって、突っ込もうと思ったが止めておいた…。 突っ込みは、西の黒い人の専売特許(?)だからねっ。
季節は秋、空は晴天、 日本のじめっと下夏が終わり、次来る冬へ入る前のひと時、 その貴重なひと時をいっしょにすごす権利を本に奪い去られるなんて!! でも大切な人の、本を読みふけって窓からさす暖かかな光に包まれている姿に見惚れている自分がいて…。 そんな時ふと思い出した。 女子に教えてもらった花占い。 (正確に言うと女子が持っていた雑誌に教えてもらったんだけどね〜〜♪) 花占いといっても、あの暗〜い、「好き」「嫌い」を言いながら花びらをむしっていくものではない。 いわゆる、星占いみたいなもので、一期間に一つの花を当てているものだ。 「何へらへらしながら人のこと見てんだよ。」 あっ、めっずらしぃー。本を読んでいる時に気付いてくれるなんて。 「ん〜〜〜、別にvvvあることを思い出しただけー。」 「何を思い出したんだ?」 「え〜〜〜、教えてほしい???えへへ〜@快斗君たら新ちゃんにオネダリされちゃったっ♪  でも、世の中は give&take で成り立ってるんだぞ。  やっぱり、こっち側にもメリットがなくちゃね〜。  だから、シ・・・・・・・・・・・・ヨ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)」 目の前の恋人は絶対零度の笑顔で攻撃体制に入ろうとしてる・・・・。 「嘘です!!嘘です!!何でも言います〜〜〜〜〜〜〜ι」 くっそー、あんな顔されちゃあ、言うしかないじゃん!! そのうちあの名探偵は脅迫罪で訴えられるぞ…。 「まだ、何か言いたいことがあるのか?」 こわっ。 でも、そんな顔は極少数の人にしか見せない。 他人には見せない顔を見せたくれた時、すごく独占欲がみたされる。 「んー―――、何にもないよ。だた、この間女子が見ていた雑誌に載ってた、花占いを思い出したんだ。」 「花占い?あの人間の自己中を草花に押し付けている、アレか???」 押し付けてる・・・。まあその通りなんだけど・・・。もうちょっとい言い方あるだろ!? 「いや違う。普通の星占いみたいなやつ。新一は桜だって。」 「桜?五月なのに?」 「うん。丁度桜は五月四日までだって。五月五日からは違う花。」 「ふーん、っで意味とかあるのか?」 っお、興味をもったか!! 「あるよ。桜の人はカリスマ性が抜群だって。しっかりしていて、誰からでも好かれる。普段はそっけないないかもし れないけど、ある時、ふと、艶かしい色気とかを放ってるんだって。まあ、他にもいろいろ書いてた。 ん――ん、俺はあんまり、占いとか信じない方だけど、新一の外面を見事についてるね。 まあ、艶かしいって言うところは、内面もだけどぉ~~♪」 「・・・・・・・・・・・・っで、おまえは何の花なんだ?」 「え、俺は梔子の花。」 「へー、そのまんまじゃん。」 「えっ、何で???」 「梔子の花って言ったら夏に純白の花を咲かすだろ。」 「あ、KIDのことをいってるの?」 「まあ、それもあるけど・・・。」 「おや、まだあるようですねv」 「いっ、いきなりKIDになるな!!むかつくから言ってやんない!」 「えー――――、言ってよ!!言ってくれなきゃ嫌だよぉぉぉぉおお!!!」 「いや、別にKIDの時だけを言っているわけじゃないって言おうとしただけだし。  別に快斗が納得しているならそれで結構!」 「ぜっんぜん納得してないしぃ〜!!い・え・よ!!!そういう所が優柔不断って言われるんだぞ!!」 「うっ・・・・・・・」 他の人から言われている訳はないけど、本人が意外にも自分のことをそう思っていたのでついてみたらやはり効果あり。 「新一だってそういうところ、直したいだろ。」 「う〜〜〜〜、わかった言うよ!!言えばいいだろ!」 「よし、っで、『黒羽快斗』の方はどうなの?」 「だから、快斗だって白ってイメージだぞ。特に笑顔が。眩しいっていうか…。 俺もそんな笑顔見るの・・・・・好・・・・・・・・・・・・・き・・・・だ・・・し・・・・・・・・・・・。」 「えっ、何???最後の方が聞こえなかった!!特に、『俺も』っていうところから!」 「人の話は一度で聞け!!一度いったことは二度といわない・・・。」 「え〜〜〜〜〜〜〜〜、もう一度言ってよ!!お願いぃぃ!!」 「だー――、涙を流すなぁ――!!もう一度だけだからな!!」 すると、いきなり新一が耳元に近づいてきた。 そして、言った。 「おまえの笑顔が大好きだぞって言たんだよ。」 そして、名残惜しそうに顔を離したのは気のせいだろうか・・・。 「そう、その顔がな。」 俺はこの不意打ちのような、そして、めったにやってくれない行動の為に変な顔になってなかっただろうか・・・。 その後俺は我に返り、いきなりキスをしかけ、あえなく撃沈したのだった。 やっぱり、この人だけにはかなわないと思ったうららかな午後のひと時でした。
ねぇ 白は闇によく目立つけど その反面 混ざりやすくもあるんだ だからいつも混ざらないように 気をつけている でも 俺だって所詮人間 何時 闇におぼれるかわからない 何時 闇に飲み込まれるかわからない だから お願い・・・ そんな時は助けてください 闇に混じらない白で 導いてください どこまでもとどく薫で 導いてください 貴方のところまで辿りつけるように・・・   end