名前を呼ぶ。



「おはようございます、プラチナ様」

ジェイドが起こしに来る。

「プラチナ様?」

俺を呼ぶジェイドの声が好きだと気づいたのは最近だ。

「まだ眠ってらっしゃるんですか?」
「起きている」
「じゃ、いつまでも横になってないで起きてくださいよ」
「・・・・・・」
「プラチナ様」

気づいてから、わざと返事をしないことが多くなった。
そうしたら、ジェイドが俺の名を呼ぶから。

けれど・・・。

閉じていた目を開けて、ジェイドの姿を確認する。

「・・・ジェイド・・・」

不思議なことに。
一言だけで、俺が何を求めているのか、ジェイドはわかる。

「・・・困った人ですね」

そう、ため息とともに言いながら。
けれど、決して嫌な響きは持たず。

ジェイドはプラチナの耳元に唇を寄せて、囁いた。

「好きですよ、プラチナ様」

・・・一番好きなのは、俺に愛を囁くときに呼ばれる名前。
わざとなのか、ジェイド自身も気づいていないのか。

とても甘く、優しく、響くから。



初書きなジェイプラ〜。 いーやー恥ずかしいっ。 朝っぱらから何やってんだ、この二人。 いや、朝だからか。 あ、もちろんジェイドはわかってます(笑)