Carrying on
「ねー・・」
「ん?」
事情のあとのベッドの上で、二人で一緒に寝転んでいる。
裸で、仰向けに寝ている英二。
うつ伏せになっているリョーマ。
「英二は、俺とのこと、後悔してない?」
「は?」
間の抜けた返事になってしまった。
「後悔してる?」
「まさか。大感謝。それに、おチビこそどーよ?後悔してねー?」
「全然。」
すり、と英二に擦り寄る。
そのリョーマの肌がとても冷たくて。
素肌には冷たすぎて。
「風邪引く」
布団を肩までかけてやった。
「英二さ、穴あいてるよね」
「穴?」
「うん、ここにさ・・」
そう言って手を伸ばしたのは英二の耳。
そっと指で耳たぶに触れ、確認できる小さな穴を確認する。もう閉じかかっているけども。
「知ってたんだ?」
「うん、そりゃね」
実は悪い人だよね、エージってさ。
・・・特にベッドでは。
「んなの、おチビしかしらないじゃーん」
「他の人が知ってたら別れる」
「ヤキモチ?」
「ンなわけない。妬く相手がいないでしょ」
「浮気してるかもよ?」
「・・・・・さようなら」
「嘘、うそだって!」
「わかってる。」
俺、自惚れてるもん。愛されてるって。
「なんかかわいーね?おチビ。」
「なにが。」
下から見上げてくるリョーマを横目で見下ろす。
リョーマは、頭を撫でてくる英二の手をとって指をいじる。
「ねー。英二の手がヤラシク見えるのって、俺だけ?」
「また唐突に。」
そう言って自分の手を見てみる。
「・・・ヤラシイかな?」
「うん。やらしいよ」
「そりゃねー、おチビの身体を開発したのは俺だからー」
自分の手を見ながら英二が言う。
そして。
「おチビの身体もヤラシイよね?」
「・・・・・・・誰のせい」
「んだから、俺のせいv」
にっこりと悪びれも無く、臆面もなく言うものだから。
聞いてるこっちのほうが恥ずかしくなってくる。
「んで?」
「なに?」
「さっきの。後悔がどうのって」
「あぁ、大したことじゃないよ。気になっただけ」
言いながら、まだ飽きずに英二の指をいじっている。
「気になるって」
「・・・・・・。英二と会えてよかったなって・・・思ったから。それだけ。」
英二も、そうだったら嬉しいなって。
そんならしくもないことを、何となく考えてしまっただけ。
「リョーマ」
「だから、気にしないでいい」
そう言ってそっぽを向いたリョーマを見つめて笑みを浮かべる。
「リョーマ」
「うるさい。見るな」
赤くなった顔を隠そうとする。
「嬉しいよ?リョーマがそう言ってくれて。
運命だって神様だって信じちゃうくらい、嬉しいよ。リョーマと出会えたこと」
後ろから抱きしめて、顎を肩に乗せ、耳元でそう言う。
耳たぶに口付けて。
照れ隠しに悪態をつくリョーマをキスで黙らせて。
再びシーツの海で、冷えた身体を温めあった。
内容に意味はあまりないです。
思いついたままに書きなぐっただけ(汗)
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