special day

 

ピンポン ピンポン
菊丸家の家のチャイムが鳴らされた。
生憎と家族が誰もおらず英二一人。
夜も遅い時間。と言うか日付が変わりそうな時間だ。
英二は首を傾げて受話器を上げた。

「どちらさまー?」

その声に返って来たのは

「happy birthday」

間違えるわけがない。
大好きな恋人の声だった。





急いで玄関を開ける。
そこに立っていたのは、やはり。

「おチビ、どしたの?!」

嬉しさを顔中に貼り付けて、英二はリョーマを招き入れる。

「聞いてなかった?happy birthday」

綺麗な英語が唇から零れる。

「・・・誕生日?」
「そ。」

そう言って見せられた時計は0時丁度を示している。
11月28日。英二の誕生日。
そして、リョーマは再び同じことを口にした。
意図的な、可愛らしい笑みと共に。








寒い中、何時までも立ち話もしれられない。
英二はリョーマを家に招きいれた。

「家族の人たちは?」
「みーんなお出かけ」
「ふぅん」

いいながらリョーマはリビングのソファーに座る。
そして、隣に座った英二に、抱きしめられた。

「・・英二先輩?」
「ビックリした。」
「嬉しくなかった?」
「すっごい、嬉しいよ!でも・・・こんな時間によくこれたね?」
「まぁね。」

そう言って英二の背中に腕を回す。

「今日が終わるまで、ずっと一緒に居ようね、英二」

そう言って口付けられ、目を見開いた英二にリョーマは笑みを深くした。

「俺がプレゼントだから、ちゃんと受け取ってよ?」
「当たり前。」

二人は深くキスを交わした。






















「リョーマ・・・」

部屋へ移動して、ベッドの上で。
英二の足の間に顔をうずめて、英二のモノをその口に含んでいた。
英二がリョーマの頭を撫でる。
まさか、リョーマが口でしてくれるなんて。

「ん・・・、んぅ、っふ・・・」

口いっぱいにそれを咥え、唇と舌で愛撫する。
苦しくて目尻に涙が浮かぶ。
チラッと目だけで英二の顔をうかがうと、こっちを見ている英二と目があった。
その英二の顔が、恥ずかしくて。
リョーマは赤くなって視線を落とした。

「リョーマ?見て・・、俺を見ながらして?」
「んー・・ッん」

迷いながら、そっと視線を上げる。
英二の感じている顔は色っぽい。
欲情を隠そうとせず、熱っぽく見つめてくる。

「ン・・、ん・・」

潤んだ瞳で英二を見つめて、苦しさに眉を寄せて、英二を愛撫する。
唾液が零れ、リョーマの顎を濡らす。
口を窄めながら頭を前後させ、舌先で根元から先端までたどる。
ドクッと口の中で大きくなるのがわかった。

「きもちーよ・・、リョーマ・・」
「ふっ・・」
「リョーマも、感じてる?」

答える代わりに、手と舌で英二を高みへと追い詰めていく。
先端を舌先でつつき、軽く歯を立てる。
そして、強く吸ってやる。
ずっと、英二を見つめたまま。

「リョー、マ・・・っ」

少しかすれた声で呼ばれたかと思うと、英二の腰が振るえ、喉の奥に熱が放たれた。

「っ・・、ごほっ」

飲みこぼしが顎をつたって胸元へ零れ落ちた。

「リョーマ、大丈夫?」
「平気・・、先輩は?よか、った・・?」
「当然じゃん?リョーマが口でシてくれるなんて。」

それだけで感激しちゃって。

そういってリョーマを抱き寄せて、腰をなでたかと思うと、手を移動させてリョーマの形のいいお尻を撫でた。

「っ・・・」
「おチビもちゃんと感じてたんだよねー?前、こんなになってるし?」

そう言って前でたちあがっている幼いソレを指でなぞる。

「ふっ・・・ぁ」
「リョーマも、一度イッとく?」
「だめっ!今日はっ、全部・・俺が、するんだから」
「そなの?おチビの身体弄くりたいのに〜」

英二は唾液で指を濡らし、奥にある入り口を一度撫で、クプッと指を埋めた。

「ひ・・・ぁ!」

思わず、身体を仰け反らせて喘いだ。
すると、浅く埋まっていた指がぐっと奥まで入ってしまった。

「いっ・・、あ」

きつく熱いリョーマの中は英二の指をぎゅぅっと締め付けてくる。

「やっ、もぅ・・!俺が、するって、言ったのにぃ・・・!!」
「いいじゃん。ほら、キスして?」
「ア、	んぅ・・」

英二の首に腕を回して唇を寄せる。
舌を絡ませて、深く深くキスをして。
何度も、そんなキスを繰り返す。
その間にも、英二の指は増えて、後ろをいじっている。

「ん、ん・・ふっぁ」

唇を離す。
最後まで絡まっている舌が名残惜しげに離れ、間を唾液が糸を引く。

「いいかな?」

いいながら指を抜いた。

「ンくっ・・」
「リョーマ、ほら。腰を落として?」
「ぅん・・」

英二のモノに手を添えて、自分で後ろにあてがい、ゆっくりと中へ導いていく。

「はっ・・ぅ・・」
「そう、ゆっくり・・ね」
「ン、ん・・・っく」

ゆっくりと、英二を奥まで飲み込んでいく。

「は・・ぁ・・」

入れるだけで疲れているリョーマの頭をなでてやる。

「えーっと、ごめんね?おチビ。ホントはちょっと待ってあげたいんだけど・・・」
「ん、いいよ・・。動いて・・」

いいながら抱きつく。

「うん、ありがと」

ぐっと下から突き上げる。
思った以上に深いつながりに、リョーマは声を上げた。

「アっ!あ・・っひぅ」
「リョーマも動いてくれる?」
「ん、あ、ァ・・・っ」

言われてリョーマが腰を浮かせる。
そして、降ろすと同時に、英二が突き上げた。

「イッ、あ・・アッ」

背中がしなる。
イってしまいそうなほどの強い衝撃。
リョーマは涙をこぼして、今にも弾けてしまいそうな自身の根元をぎゅっと戒めた。

「リョーマ?」
「一緒・・に、イク・・からっ」

だから、まだイきたくない、と。
英二に気持ちよくなって欲しい、と。
そう言うリョーマが可愛くて。
英二は動きを早め、激しく突き上げた。

「ひ・・っぁ、あン!」

リョーマの中は柔らかく英二を包み込み、きつく締め付けて英二を追い詰める。

「っく、」
「え・・じ・・、えいじ・・・っ」
「いいよ、リョーマ・・。一緒にイこう」
「ん、ンぁ・・あ」

リョーマは自身から手を離して、英二にすがる。

「ひあ、あ・・あー・・・っ」

先にイッたのはリョーマ。
小さく痙攣して、白濁を吐き出す。
ひくつく後ろに英二も、中に熱を放った。























二人はまだ繋がったままベッドに横になっていた。

「平気?」
「ん・・・」

英二の腕の中に大人しくおさまっている。
きっと、とても眠いのだろう。

「明日は、デートだからね。英二のプレゼント、買いに行くんだから。」
「え?」
「まさか、ホントに俺がプレゼントだと思った?」
「えーっと・・・」
「俺は、英二のなんだから、今更プレゼントにならないでしょ?」

そりゃ、誕生日だから、色々・・特別だったけど。

赤くなってぼそぼそと呟く。

「嬉しかったよ」

そういってキスしてくる英二によかった、と笑った。

「happy birthday, eiji」

囁くようなお祝いの言葉。
柔らかく響くそれは当たり前だと思っていた誕生日を特別だと思わせてくれる。

「ありがと、リョーマ」

きっと明日は今までで一番の誕生日になる。

明日のデートを楽しみにしながら、二人は眠りについた。






あーあー・・。 まとまりの無い文章(汗) とにかく、こんなんでも誕生日小説なんで!! 英二、happy birthday!!!