ラッキーデー?アンラッキーデー? 黒羽快斗はとてつもなく不機嫌だった。 その理由はさっきからずっと電話で話をしている恋人である工藤新一せいである。 (新一の奴!!せっかく久しぶりに会えたと思ったのにさ、電話ばっかりしちゃってさ。 しかも、その相手が服部平次だってのがさらにムカツク!!) そんな快斗の怒りを知る由もなく、新一は楽しげにおしゃべりを続けている。 「ねー、新一?そろそろその電話切ってさ。俺とあそぼーよぉ!ね?」 が、新一はうるさそうに手を払っただけだった。 (なんだよ、それ!俺にあっちに行けってか!?) 快斗の不機嫌がピークに達した。そのとき、新一は電話を切った。 ガチャンと電話を切った新一はため息をつきながら快斗に向かい合い呆れたように言った。 「あのなぁ、快斗?電話してるときくらい黙ってらんねーわけ?」 その新一の言葉に快斗は切れた。 「なんだよ、それ!!せっかく久しぶりにあったってーのに、ずっと電話してる新一が悪いんだろ!?」 今までにない快斗の剣幕に新一は一瞬たじろいた。 「な・・・・。ど、怒鳴んなくたっていいだろーが!」 「だって、新一は嬉しくない?せっかく会えたのにさ・・・・。」 そう。同じ家にいるのにめったに会えないのだ。すれ違いばかりで・・・・。 「・・・・・・わけ、ないだろーが。」 「ん?」 「嬉しくないわけないだろーがって言ってんだよ!!」 「・・・・新一?」 「ぁんだよ。大体、誰のせいで滅多に会えないんだよ?お前が悪いんだろーが!!」 そう。ほとんどが快斗のせいなのだ。 ここのところ、キッドの仕事が多くて忙しくて、なかなか帰ってこれないから。 「・・・俺のせい・・・です」 「・・・・・・いっつも、誰のせいで俺が眠れないと思ってんだよ・・・。 悔しいから・・仕返ししてみただけだろーが。なんで俺が怒られなきゃいけないんだよ」 今、実はものすっごく嬉しいことを自分は聞いたんじゃないだろーか。 「新一っ!それって・・・俺がいなくて淋しかったってこと?」 真っ赤になってうつむくしぐさがその言葉を肯定している。 「ほかに、どーいう意味があるんだよ?」 おまけに珍しく素直に認めてくる。 「でも、・・だって、新一。電話しても、すぐに切っちゃっうじゃんか。」 「あれは!・・淋しいとか言いながら、お前、余裕があるみたいで悔しかったから・・・・。 俺ばっか淋しがってるみたいでイヤだったんだよ。声聞いてたら、イヤでも会いたくなっちゃうし・・・。 そ、それに・・・・・」 新一が最後言いよどんで真っ赤になる。 「それに・・・・なに?」 大体の見当はついていながらもついついかわいいので苛めてたくなってしまい、意地悪く聞いてみる。 「・・・・それに、その・・・・・快斗の声・・受話器越しに耳元で聞くと、なんか変なんだよ・・・・」 真っ赤になって言う新一の、そのあまりのかわいさに快斗は思いっきり新一を抱きしめた。 「ちょっ!快・・・・んっ!」 新一の抗議の言葉は快斗の唇によって奪われた。 快斗は舌先でうまく新一の唇を割り新一の舌を絡めとった。 「ぅん・・・んっ・・・・。ふぅ・・・ぁ。かい・・・・とっぉ・・」 久しぶりの快斗のくちづけに新一はいつもより早く根を上げた。 いつもよりも、甘く激しく、でも優しく感じるのは、しばらくキスをしていなかったからだろうか・・・? 力が抜けて、立っていられなくなる。 快斗は新一の背中を支えてゆっくりと唇を離した。 そうすると、離れることを惜しむかのように銀の糸が後を引く。 飲み込みきれなかった混ざり合った唾液が新一の口の端からあごを伝って流れ落ちた。 それに、キスの余韻で潤んだ目に上がった息がプラスされ、どうしようもないくらいの色気がある。 「かい、と・・・」 その上、すがる様にシャツを握り締められ、その潤んだ瞳で上目遣いに見つめられちゃ、なぁ? どんなにがんばっても我慢できるわけがない! 快斗は新一の耳元に唇を寄せてささやいた。 「・・・・抱いても、いい?」 そう聞かれたとき新一の体がビクッと反応した。 そうなったことを今更なかったことになんかできない。ましてや、その反応を快斗が気づかないわけもない。 「ね・・・いい?」 もう一度聞くと、快斗の胸に顔をうずめ、小さく首を横に振った。 (・・・意地っ張りだよなぁ・・。新一って・・) 「なんで・・・?新一の体は俺が欲しいって言ってるよ・・・?」 耳元でそう囁きながら背中の手を妖しげに滑らせる。 「やぁっ、だ・・快斗っ・・・・」 そういう新一の声はもうすっかり夜モードになっている。 「いいでしょ?ねぇ・・。俺、もう我慢の限界・・・。マジで、新一が欲しい」 そういってもう一度 「いい?」 と尋ねたらコクンと首を縦に振った。 快斗はそっと新一を抱きかかえると部屋まで運びベッドの上に新一を降ろした。 新一は快斗にしがみつきギュっと目をつぶった。 「・・・・新一・・・・。どしたの?」 別に初めてと言う訳でもない。 「や・・・・。なんか、すごく恥ずかしい・・・・」 「でもね、恥ずかしがってる新一ってすっごくかわいくってそそられるんだよ?」 「な!バ、バカ!!も、やっぱりヤだぁ、快斗!!」 今更、新一が抵抗する。 「だ〜め!別に、抵抗してくれてもいいけどねぇ?余計に燃えるしぃ?」 「・・・なんで、そーいうことを・・・・」 「新一がかわいいから苛めたくなっちゃうんじゃんか。新一が悪い・・」 そういってキスを落とす。 「んっ・・・・」 手を押さえ込まれ、上に乗っかられてた新一は抵抗しようにもできない。 快斗は片手で器用に新一の服を脱がせていく。 新一の白い肌が露にないく。 その肌に唇を滑らせていく。すると、背中の肩甲骨の辺りに覚えの無い紅い痕・・・。 それを目の当たりにした快斗は快斗は目を細めた。 「きれいな肌・・・・。ねぇ・・、新一・・・・。浮気なんかしてないよね?俺が留守にしてた一ヶ月間。 誰にも見せてない?触らせてない・・・?」 快斗は鎖骨に舌を這わせ、手で新一の胸の小さな突起を弄んだ。 「あっ・・・ん・・・」 新一の口から甘い声が漏れる。 「ねぇ。新一・・・・?」 ・・・やましい事はないが、変に隠して疑われてもイヤだ。 それに、隠したところで快斗にはどうせバレるのだ。 「あ・・・・服部・・・・と、あそ・・イタっ」 「服部が、どうしたの?新一?」 「プールに、遊びに行った・・・・」 「ふ〜ん・・・・そう。新ちゃんってば俺に苛められたいみたいだね・・・・」 「え?あぁ・・・快・・・斗」 「思いっきり焦らしてあげる。」 「やだ!お願い・・・快斗っ!服部とは、ほんと・・・・遊びに行った、だけ」 新一が服部の名前を口にしたとき快斗は甘噛みしていた新一の胸をカリッと強く噛んだ。 「あぁ!イタっ・・・」 「最中に、他の奴の名前なんか呼ぶからだよ・・・・」 「ごめっん・・・・でも・・・、浮気なんかしてない。こんな、こと!誰にもされてないっから!」 「こんなことってどんなこと?」 「そっれは・・・・・」 「ん?どんなこと?言ってみて?」 「やっ。快斗っ!」 「何で言わないの?言わなきゃイかせてあげない」 「・・・・・今日の快斗は意地悪だ。」 「ほら、イきたいんでしょ?」 新一のモノを扱く手を早めて快斗は言った。 「あぁ!!あ・・んぅ・・っく。こ、んなふに・・・触ったり、しなっい! 抱かれて、ない・・・っぁ・・・快斗・・・だけっ!!」 「うん。イってもいいよ・・・・」 「うぁ・・・。あ、っ・・あぁー!!!」 新一はひときわ高い声で叫ぶとそのまま絶頂を向かえ快斗の手の中に欲望を開放した。 「大丈夫?新一・・・・」 ベッドの中で新一を抱きしめながら新一に尋ねる。 「ん。へ・・ぃき・・。」 新一は恥ずかしそうに、身をよじらせて紅くなった顔を快斗に見られないように、快斗の胸に顔を埋めた。 そんな新一が可愛くて、快斗は新一を抱きしめる腕の力を強めた。 もう、最高に幸せそうな顔で新一を見ていた。
恥ずかしい、生温い、中途半端!!! 書き直してぇ・・・ 戻