2人だけの時間




「ん〜・・・」

目が覚めたら隣には自分と似ている顔の持ち主がいて・・・。

「・・・新一・・」

そう言って顔に触れるとくすぐったそうに肩をすくめる。

「ん・・・ぅ・・」

起きた!?と心配しても、余計なことで。
新一はこんな事じゃ起きないから・・・(笑)
凄く・・・綺麗で・・・・それでいて、幼さの残る、かわいい寝顔・・・・。
起きているときからは想像も出来ないくらいに。

(どーして、こんなに好きになっちゃったんだろ?)

な〜んてことを思ってみても無駄なことで・・・。
だって、好きになるのはどうしようもない事だから。

(男同士なんだけどなぁ。俺ら・・・)

ついつい苦笑してしまう。
そして、また、新一の顔に見入る。
ホントに綺麗。男なのに・・・そこらの女よかずっと綺麗で・・・・。
どんな男よりもずっとかっこいい・・・・。
そっと、唇に触れる。
赤くて、整った形で・・・。
新一のパーツの一つ一つが愛おしいと感じてしまう。

(・・・・・重傷だな――――。これは・・・。)

今更ながらに思う。

「ぅ・・・ん。か・・い、と?」
「おはよっ。新一。」

そう言ってキスする。
何度やっても飽きない。
だって新一とのキスは特別だから・・・。
特別、暖かくって・・・気持ちいいから・・・。

「朝ご飯、食べる?」
「・・・・ん。」

コクンと小さくうなずく。

(か・・・・かっわいい〜っvvv)

「なっ!?なにすんだよっ!!ばっ・・・」

俺は新一の体の至る所にキスをする。
新一はその時初めてちゃんと目が覚めたようだった。

「飯はどーした!?飯はっ!!」

怒鳴ってみるが、もう遅い。

「俺、新一でいい〜〜〜♪」

抱きつかれた新一は真っ赤になってどなって、抵抗する。

(そこがまたかわいいんだけどvv)

・・・・・ナレーションに突っ込むな。快斗・・・。

「だーーー!離れろよっ!!」
「どーしてそーいうかわいくないこと言うかなぁ?夜はあんなに素直で可愛いのにv」

いや、こんな新一もホントは可愛いんだけど〜♪

「ばっ!!!な、何言って・・・」
「なになに?昨日のこと思い出しちゃった?」
「そ、そんなんじゃねーっ!!」
「真っ赤になって言っても、ぜんっぜん説得力ないよ〜♪」
「〜〜〜〜〜快斗ーーーーーー!!」

新一はベッドから快斗を蹴り出した。快斗はそのまま床に頭をぶつけた。

「った〜。ひっどいなぁ、・・・・新一ぃ?」
「なっ、なんだよ・・・・・。」

快斗の顔は意地悪くニヤリと悪魔のような笑みを浮かべていた。
こんな顔の快斗は絶対にろくな事をしないことを新一は経験上、知っていた。

「これはさぁ、ちょっと酷くない?ここまで拒まなくってもいいんじゃない?俺、すっごく傷ついたんだけどぉ?」
「・・・・ご、めん・・」

こーいうときは素直に謝っておくにかぎる。この場合、意地を張るのは一番良くない。

「それだけぇ?」
「え?」

顔に影が出来たかと思ったら快斗が上から覆い被さっていた。

「ちょっ!!快斗!?」
「ん?な〜に、新一」
「な〜に、じゃねーよ!なに上に乗ってんだよ!!」
「決まってんじゃん♪新ちゃんを食べるため〜」
「ヤッ!快斗っ、マジで勘弁してって!!」
「や〜だねっ☆新一が悪いんだよ。」
「謝っただろーが!お前、いーかげんに・・・っんぅ・・っ」

快斗のキスで新一は抵抗力をそがれ、
文句をいいつつも結局そのまま快斗に頂かれたのでした




END









このすぐ下に「おまけ」あります。
読みたい人だけどうぞ・・・。













〜おまけ〜

「かァ・・い、とッ!も・・・やめ・・・」
「あ〜ぁ・・・。声、かすれちゃって・・・・。色っぽくっていい感じだね〜。そんなに良かった?」
「ばっ!!ちが・・・。快斗が・・・するからっ・・・!」
「だって新一が可愛いから〜v大体、新一だって、『もっと』とか『イかせて』とか・・・・・・」
「だーーーーー!!やめろっ!言うなぁぁぁぁぁっ(////////)」
「ゴメンって。んでも、ホントのことだしぃ?」
「快斗のバカ!!」
「うん。俺がバカでした。ゴメンね、新一。」
「・・・快斗。俺、腹減った。」
「はいはい。なんか作ってくるよ。寝てていいからね」
「わかってる。初めからそのつもり・・・」
「あ、そう・・・。ま、我が麗しき姫君のために、美味しいものを作ってきましょうかね。」
「誰が“姫”だ、誰が!!」
「俺のお姫様は新一だけでしょー?」
「バカなこと言ってねーでさっさと飯作ってこい!!」
「は〜い♪」

快斗はご機嫌で台所に向かった。
新一はベッドの中で階段を下りていく快斗の足音を聞いていた。






今度こそホントにEND