養護教諭と生徒

Dearest U 


「やめっ・・・んっ、快斗・・・」
「しんいち・・・」

放課後。
グラウンドでは部活の元気な声が聞こえてくる。
しかし、そんな健全な外とは逆に、保健室では不健全な行為が行われていた。

ギシッとベッドが軋む。

「く、ぁ・・・っあぁ・・っ」
「っ、はっ・・・」

くちゅ・・っと舌を絡める音。
結合部分から聞こえてくる濡れた音。
深く突き上げると、新一が背をそらして、身体を震わせ何度目かの絶頂を迎えた。
中がヒクつき、それに煽られて、快斗も中に精を放った。

「う、・・ぁ、あ・・・っ」
「まだ、だよ。新一」
「も、やめろ・・・。人が、くるだろ・・・」

ぐったりしながら、それでもハッキリとそう言う。

「鍵してるし。Closeの札も出してる」
「そーいう問題じゃ、ねぇ・・・っ」
「やだ。」
「保健室は、こんなことに使う場所じゃねー・・」
「・・・いつまで、センセぶってる気?」
「快斗・・・何かあったのか・・・?」
「・・なんもないよ。ってか、そんな無防備に余裕してていいの?」

不意打ちで快斗が腰を進める。

「っぁ・・っ」

新一が、身体を震わせて、小さく声を上げた。

「まだ、いけるだろ?」
「ばーろっ・・」

そう言うと、快斗は深く新一に口付けて、再び腰を動かしはじめる。

「ああぁっ!はっ、んん・・っ」
「しんいち・・・」
「ぃと、かいと・・・かいと、ぉっ」

快斗が新一の肌に唇を寄せ、痕を残す。
新一は、快斗の背に腕を回して抱きしめた。

「ぃと・・」
「っく、・・んいち・・・」
「・・・ぁっは・・、しょーがねぇ、から・・付き合って、やるよ・・・」

そう言って笑った新一の顔は、快斗を挑発する以外の何物でもなく。

中で、快斗のモノが大きくなった。

「ひぅっ、ばかっ・・・!」
「新一が、煽るから。」

快斗が新一のモノに手を伸ばし、触れる。
さっきイッたばかりのソレはもう既に熱くなっており。

新一が息を飲んだ。

「あ!!だめっ、かい・・・っ」
「イイ、だろ・・?」
「ぃ、あ・・イッく、から・・・」
「イけよ・・・」

そのまま、促されるように手を動かされ、新一は快斗の掌に精を放った。
快斗も新一の奥を突き上げ、キツイ締め付けに低く呻きいて劣情を吐き出す。

「はっ、・・ぁ・・ぁ・・・」

胸が上下し、吐息にはまだ余韻が残っている。

「新一・・・」

快斗が新一を強く抱きしめ、新一も快斗の背に腕を回す。

「・・・あいしてる・・」

そう言ったのは、どちらだったか。






☆







「ん・・・」

少し眠っていたらしい。
新一が目を開けると、隣には眠っている恋人の顔。
腕は自分の身体をしっかりと抱きしめていて、新一は苦笑を浮かべた。

その寝顔は、さっきまで自分を翻弄していた男と同一人物だとは思えない。

「ったく。何を考えてるんだか・・・」

くせっ毛に指を絡ませて遊ぶ。

「心配しなくても、俺はお前だけだよ。快斗・・・」

もう、グラウンドから声はしない。
外も暗くなっている。
そして、恋人は夢の中。
もし、抱きしめられていなくても、快斗が居ないと自分も起きれそうにない。

「ま、いっか・・」

快斗がこんな風に寝てるのを見るのは久しぶりだし。
大抵、快斗はヤッた後は俺より先に起きてる。むかつくことに。

きっとまた無理をしていたんだろう。

「おやすみ、快斗。」

そっと、顔に唇を寄せ。
新一は快斗の腕の中で再び、瞳を閉じた。






第二段です。