いやし



いやし






ふ、と抱きしめたくなった。
・・いや、抱きつきたくなった。

だから、本を読んでいる新一の後ろから、ぎゅっと抱きついた。

「・・快斗?」
「んー・・」

新一の首筋に顔を埋める。
大きく新一の匂いを吸い込んだ。

新一は何も言わずに好きにさせてくれる。
ふいに、腕の中の重みが増して、新一が体を凭れさせてきたことが分かった。

「新一」
「なんだよ」

本当に、優しいなぁ・・。新一は。

新一の手が、俺の頭を撫でてくる。
髪に指を絡ませて、少し引っ張るように梳いてくる。

「きもちいい」
「そりゃよかった」

「新一」
「ん?」
「だいすき」
「・・ん、おれも」

耳元で囁いた言葉に、小さく応えてくる。
後ろからで顔は見えないけど、髪の毛から覗く耳は赤く染まっていた。

可愛くて可愛くて、たまらなくなって。
ちゅっと音を立ててキスをした。






最近すっごい短いのばっかりだなぁ。 この癒しは、部活の映像製作のテーマを考えてるときに思いつきました(笑)