第十話 「ねぇ、新一・・・」 そういって、顔を上げさせる。 「あ・・・?」 そこに、すかさず口付けて。 「っン・・」 軽いキスを何度も、何度も繰り返す。 「ン、・・もぅ・・快斗、やめっ・・・・」 「・・いや?」 「・・・っ、違う、けど・・・。これ以上は、ダメ・・・」 軽く、腕をつっぱって拒否の態度を示す新一を、俺は強い力で抱きしめた。 「どうして?そんなの・・・、ほんとに拒んでるようには見えないけど?」 それでも、新一はフルフルと首を振るだけ。 「シたい・・・・のは、俺・・・、だって・・・・」 赤くなってそんなこと言う新一に平気でいられるわけがない。 「じゃ・・、いい・・だろ?」 ソファーの上に押し倒し、ぐっと顔を近づける。 「でも・・・、スるだけじゃ・・・俺・・・」 「あぁ・・・。血が、ほしい・・・?一週間、我慢してた?」 コクコクと頷く新一がとても可愛い。 「えと、どうしたら、いいんだろ・・・?先に、いる?」 もちろん、いる?というのは血のこと。 「ん、快斗・・・ほしぃ・・・」 誘うように開いた口、濡れた瞳、伸ばされた手に、俺をほしがる・・・声。 ぞくっ、と背筋が震える。 「俺、どうしたらいい・・?」 そう聞くと、新一の指が俺の服にかかり、制服のボタンを外していく。 新一の動作に、酔わされていくのは俺のほうで。 俺も、新一の服を脱がせていった。 当然、先に脱がされたのは俺で。脱がされるというか、肌蹴られた、の方が近いかもしれない。 新一は俺の体を見て、満足そうに目を細めて笑うと、俺の胸元に口付けてきた。 「新一・・・。待って?抱き付かれると脱がせられない」 「そんなの、後でいいよ・・・」 抱き付かれるのは嬉しいけど、それじゃ、俺が楽しくない。 「だめ。服を脱いでから。」 そう言って新一との間に少し隙間を作ると、さっさと全て脱がせる。 そして、新一を見つめる。 きれいな体・・・。 「快斗、あんま・・・見るなっ」 赤く熟れた胸の突起が、おいしそうで、唇を寄せて舌先で舐め挙げた。 「っ、っ・・・!」 とっさに声を殺したのが、息を呑む音でわかった。 「どうして?声出していいのに・・・」 「び、びっくりして・・・。だって、初めてだしっ・・・」 「え?初めて・・?」 「ヤられんのは初めてだよっ」 「あぁ。そういうこと・・・。こんなことも・・・、されるのは初めてなんだよな・・・」 「っ、快斗・・・、いい?貰って・・・も、我慢できないっ」 こんなに新一が血を欲しがるのは、理性がなくなりかけている証拠で。 それを思うと、とても嬉しくて。 「いいよ・・・。何処から?」 「・・・・ここ・・」 そう言って、俺の首に手を回した新一が、俺を引き寄せて首筋に顔を寄せ、そこを舐める。 ・・・ゾクッ そんなところ、感じたこと、なかったのに・・・。 今まで、抱いてきた女が何度、俺の身体をなでてきたか知らないけれど。 首筋を舐められて、快感を感じるなんて初めてだった。 「気持ちいい・・・だろ?」 「うん・・。不思議だ・・・」 新一が軽く歯を立てる。 あ、血を吸われるんだ・・・。 でも、痛くない。 「新一・・・?痕、残ったりしないの?」 「ん・・。赤くなって、キスマークが残るけど・・・。困る?」 困るわけがない。うれしいくらいだ。新一が残してくれた、痕。 「全然、どうぞ?あ、でも貧血になるくらい取らないで・・・」 「大丈夫・・・」 そう言って、新一の牙が刺さる。 麻痺してるみたいに、痛みは感じない。 変わりに、そこから熱くなっていく感覚。 我慢できなくて、俺は新一の太ももを撫で上げた。 ピクッと足が跳ねる。 新一は、それでも滴る血を舐めている。 そんな新一を見つめながら、俺は熱く勃ち上がっている新一自信を、手の中に握り込んだ。 「っ、ぅあっ」 指先を使って、根元のほうから擦り上げていくと、新一の腰が揺れ、足が跳ねる。 「新一・・・って、感じやすいんだ・・・・」 言いながら、扱く手をとめずに新一を高めていく。 自分の声が、欲にまみれているのがわかる。 新一の熱い吐息が耳元に感じられ、否応なしに煽られる。 「っ、あ、あ・・ぁ、ン・・・っ」 「ね、他にドコが感じるの?」 足を伝って、太ももを撫で、腰、背中、腹、胸、鎖骨、首筋、項、耳・・・。 どこに触れても新一は小さく声を上げ、震えた。 「ご飯は、もういい?」 そう言って、俺は自分で首筋をさらした。 「いい、もう・・・いいから・・・快斗っ、じらすなっ・・・」 さっきから、イきたくてたまらないんだろう。 新一のモノは先端から涙を流し、早く楽になりたい、と泣いている。 「もうちょっと、悶えてる新一が見たいかも・・・」 「・・・、このっ!」 掴みかかってくる新一の唇を舐め上げる。 「っあ・・・」 新一はそのまま俺の首に抱きついて、耳元で濡れた声で囁いた。 「おねがぃ・・、かいとっ・・・」 ドクン、と心臓の音が聞こえた気がした。 新一を扱く手を早める。 「ひぁ・・・、あ、あ・・・ん、あっ・・」 「いいよ・・・、イって・・?イく顔・・見せて・・・」 抱きしめて、耳元で囁く。 「く・・っあ、あー・・っ」 新一は快斗の手の中に、熱い精を放った。
本番は次ですね。はい。 また、エッチが前と後で別れちゃった・・。 前 戻 次