第十一話




「あ、はぁ・・、ん、ン・・」

つやっぽい新一の吐息が静かな空間に響き渡る。
外は既に日が落ちて暗くなってきていた。
電気もつけていないリビングで、なぜか、新一の身体は鮮明に見える気がした。
暗い中に浮かび上がる白い肌は、とてもきれいで。
けれど、人外なモノを感じさせた。


「平気・・?」

くちゅ・・、っと濡れた音が漏れるのは、快斗の指が新一の中をかき回すから。

「あっ・・・ン」

大げさなほどに身体が跳ねる新一は見ていて楽しい。

「いい・・?」

用意周到な快斗が用意していた潤滑剤のおかげで新一のソコは音を立てるくらいに濡れていた。
すでに快斗の指を二本も飲み込んでいる新一はとても、初めてとは思えない。

「ホントに初めて・・?男と寝るの・・・」
「ばっ・・・、ったりめーだっ!!ア・・・っ」

快斗を怒鳴ろうと身体を軽く起こしたとき、中の指がイイトコロをついたらしい。
新一は再び、ソファーの上に倒れ込んだ。

「ん?ここがいいの・・?」

今のその一瞬でその場所を突き止めた快斗は、わざとソコを攻め立てた。

「ああぁっ、ぁ・・っ、かいと・・・っ、ひぁ・・アっ」
「すごいね、そんなにイイ?」
「やっ・・・ん、だめ・・・ぁ!」
「何が、ダメなの?」

楽しそうに笑いながらしつこくソコを刺激する。

「ほら、触ってないのに、もうこんなだ・・・」

固く、いっぱいに起ち上がった新一のモノをみてからかうように言う。

「やっ、あっ・・・あぁ・・・っ」

腰が跳ねて、触っていもいないのに、新一が精を吐き出した。

「・・・・・しんいち・・・」
「み・・、るなっ、ばかっ」

真っ赤になって、涙目で。顔を隠そうと必死になっている。
かわいい・・・

「かわいい、新一・・・」

抱きしめて、名前を呼ぶ。
ちゅっと唇を啄ばんで。
そして、中の指を引き抜いた。

「あっ」

抜くときに擦れるのにも、新一は感じるようで。
快斗はヒクついているソコに、自信をあてがった。

「っ・・・、かい・・、と・・・」
「大丈夫だよ・・・」

保証は何処にもないのに、本気で怖そうな目を向ける新一に安心させるように微笑むと、
快斗は、ゆっくりと中に入れていった。

「―――――っっ!!」

声にならない悲鳴が、空気を振るわせる。

「っく・・、」
「ぃ・・・ったぁ・・・、か・・・いとっ」

しがみつく新一が快斗の背中に爪をたてる。
けれど。その痛みが気にならないほど、新一の中はきつくて、気持ちよくて。
やっぱり、指とじゃ違うな、と。

そして、新一も、快斗に爪を立てていることを気にしていられないくらいに、必死で。

「――――っ、ァ・・、あー・・・っく、ぅン・・・」

喉の奥から、詰めたような、掠れたような声が出る。

「しんっ、いち・・・、ごめんね・・っ」

謝るけれど、やめられない。
やめられるわけがない。

「あ、かいとっ・・いいから、平気だから・・・っ」

平気なわけがないのに。

全てを入れきって、新一を見る。
快斗に抱きつく新一の目はきつく閉じられ、痛みに耐えるように眉が寄っている。
そんな新一に優しくキスをして。
唇の感触に新一が目を開けると、目尻から涙がこぼれた。













「ひあ・・ん、あっあ・・ぁン」

快斗が、新一を突き上げる。
閉じることを忘れてしまった新一の口からは絶えず嬌声が漏れる。
唾液が唇を濡らし、つやつやと輝いている。

「ぅ・・・、っく・・、新一・・っ」
「あ、あっ・・・かいと・・ぉ・・・っ」

新一の背がしなり、足が、跳ねる。
ひくつくソコは、何度も快斗を締め付ける。

「あ、あ・・っ、ン」
「いい・・よ、新一・・・っ」
「ん、あ、あぅ・・っ」

解っているのか、いないのか。
新一は薄く目を開け、快斗を見つめた。

「かい・・とぉ・・っ、かいとっ、・・快斗っ・・・」

切羽詰ったように自分の名前を呼ぶ新一に眩暈がしそうだった。
どくっ、とまた新一の中で大きくなる。

「え?あ・・、やぁ・・ん、なん・・でっ」
「新一が・・っ、可愛い、から・・」

ぎゅっと新一を抱きしめて、深く奥をつく。

「ぃっ・・、あー・・、いっちゃ・・・ん、ダメ、・・っく」
「いいよ?イきな・・・、新一・・」
「かい・・っ、かいと・・・、もっ」

ディープブルーの瞳が、切なげに快斗を見つめる。

「あぁ・・っ、新一・・、愛してる・・・・っ」

ありったけの想いでを込めて。
新一の耳元で熱っぽく囁く。

「ぁ、あ・・・・っ、あ――――――」

軽く、身体を震わせて、声を上げて。
新一は、快斗の告白に、感極まったように何度目かになる絶頂を迎えた。
そして、痙攣によって中できつく柔らかく締め付けられた快斗も、新一の中に、精を吐き出した。





本番です。 んー・・。 私、自分のHがちゃんとかけてるかどうかとても不安なんですが(汗) 感想・意見いただけると嬉しいです(苦笑)