第三話





「へー、すげー家。この家だったんだよなぁ・・・。よくこの家の前通るんだぜ??
住んでるやつ見てみたいって思ってたけど。まさか新一だったなんてなぁ・・?」
「そーか・・?ま、座れよ」
新一に勧められるままにリビングのソファーに座る。
「待ってて。なんか持ってくる。」
「サンキュー」
カバンとブレザーをソファーの上に投げおきネクタイを緩めながら台所に消えていく。
その後姿を見送る。

にしても、デカイ家だ。おまけに、人の気配が無い。
・・・・この家に1人暮らし・・・・??
どんな生活してる??家族は?友人関係は??
気になる事がどんどん増えてくる。
今日は俺の秘密もバラすし・・・。
俺だけ知ってるって言うのはズルイし。今度言うって約束したしなぁ。
不思議と、ばらすことになにも感じない。
不安とか・・・そういうものがない。
新一なら、大丈夫。そういう確信めいたものがあった。
そんなことを考えながらリビングを見渡してると、新一が戻ってきた。

「コーヒー飲める??」
「あぁ、平気。でも、俺甘党だからミルクと砂糖いっぱいちょうだいvv」
「げ。あったっけなー・・?」
冷蔵庫を覗いてる。
・・・・普通の人間と変わらないのに・・・。
「あ。あったあった」
牛乳を持ってくる。
「これでいいか??」
「うん、ありがと。新一」
向かい合って座る。
「・・・ここ、よくわかったな。」
「あ、ごめん。調べちゃった・・・」
「いや、いいよ。得体の知れないやつだったら警戒するけど、快斗だし。」
「オレも、まだ、得体の知れない人じゃないの??」
「・・・・名前と素顔を知ってる。それで、十分なんじゃないんだっけ・・・??」
「!・・・・あぁ。そうだったな・・・」
ビックリしたけど、新一がそういってくれたことが嬉しかった。


「で?今日は、どしたんだよ?」
「ん、あぁ・・。俺の秘密の、暴露を、ね・・・vvv」
「!・・・あれ、本気だったのか??別に、いいんだぜ・・??」
「いーのいーの。新一ならね。いいんだ・・・」
そういって、立ち上がる。
すると、そこにいたのは、今までいた学らんの黒羽快斗じゃなくて・・・・。
「・・・・・・怪盗・・・キッド・・・・」
「ご存知だったんですか?・・光栄ですね・・・」
少し、大人びた快斗の・・・キッドの笑顔・・・。
唖然として、見上げる。
「お前が・・・・?」
「そう。これが、オレの、ヒミツ・・・・」
「よろしくね、新一・・・vv」
すごいヒミツを知ってしまった・・・。
新一はそう思いながら、差し出された快斗の手を握り返した。



再び、短くてゴメンナサイ